じあまり書房じあまり書房

息 vol.3「特集:夢オチ再考」

弊サークル『アナクロナイズド・スイミング』で頒布した、「夢オチ」縛りで書かれた創作・論考アンソロジーです。夢オチというギミックの魅力を再考しました。 探偵×夢オチ、予知夢×夢オチ、百合×夢オチ……などなど、目が覚めるような夢オチばかりです。 (第二十八回文学フリマ東京にて頒布 A5判 128ページ) 【作品紹介】 ■17+1「夢オチ探偵」 巣雲島一族連続殺人事件を解決する、と名乗り出たのは名探偵・夢野ノジカ。関係者を集めて犯人を告発するかと思いきや「いや全然分かりませんけど」と衝撃の告白。推理の代わりに夢野ノジカが提案する『奥の手』とは――夢オチ!? ■17+1「逆夢」 豪華客船でのバカンスを『僕』は満足に楽しめていなかった。ここ最近ずっと奇妙な夢ばかりを見るのだ。『おねしょの夢を見て、目覚めるとプールにいる』みたいに、物語でよくあるパターンとは正反対の夢/現実を。プールバーでたまたま出会った医師に『僕』は悩みを打ち明けるが……。 ■みた「ふたりがキスしたら即夢オチする連作短篇集(百合編)」 タイトルの通り、ふたりがキスしたら即夢オチする連作短篇集です。百合編です。主人公のみこりんと、その幼馴染みのちぃ子。ふたりのめくるめく関係性は、はたしてどこへたどり着くのか。 ■渋江照彦「巡夢あるいは「夢見」の素描」 暗闇のなか目覚めた『僕』。不安にさせる女性の笑い声。「何、逃げようとしてるの?」。雨の様に降るドロリとした液体。錆びた鉄の臭い。変な夢の数々。現夢合一論。巡夢。「夢見」とは一体……。 ■月橋経緯「(愚考)虚構信者よ浮遊しろ 〜乱歩の短篇から夢オチをかんがえる」 江戸川乱歩の短編でよくみるドンデン返しが『夢オチ』の構造に近いことを手掛かりに、夢オチの魅力と可能性をさぐる論考です。 ■淡中圏「夢オチの話をしよう」 夢オチが「がっくりなオチ」だとされているのはなぜか、夢オチを面白くするために「理解のための基礎」をどう構築するかなど、実作例を挙げながら検討していきます。 (表紙写真:斉藤羊)

弊サークル『アナクロナイズド・スイミング』で頒布した、「夢オチ」縛りで書かれた創作・論考アンソロジーです。夢オチというギミックの魅力を再考しました。 探偵×夢オチ、予知夢×夢オチ、百合×夢オチ……などなど、目が覚めるような夢オチばかりです。 (第二十八回文学フリマ東京にて頒布 A5判 128ページ) 【作品紹介】 ■17+1「夢オチ探偵」 巣雲島一族連続殺人事件を解決する、と名乗り出たのは名探偵・夢野ノジカ。関係者を集めて犯人を告発するかと思いきや「いや全然分かりませんけど」と衝撃の告白。推理の代わりに夢野ノジカが提案する『奥の手』とは――夢オチ!? ■17+1「逆夢」 豪華客船でのバカンスを『僕』は満足に楽しめていなかった。ここ最近ずっと奇妙な夢ばかりを見るのだ。『おねしょの夢を見て、目覚めるとプールにいる』みたいに、物語でよくあるパターンとは正反対の夢/現実を。プールバーでたまたま出会った医師に『僕』は悩みを打ち明けるが……。 ■みた「ふたりがキスしたら即夢オチする連作短篇集(百合編)」 タイトルの通り、ふたりがキスしたら即夢オチする連作短篇集です。百合編です。主人公のみこりんと、その幼馴染みのちぃ子。ふたりのめくるめく関係性は、はたしてどこへたどり着くのか。 ■渋江照彦「巡夢あるいは「夢見」の素描」 暗闇のなか目覚めた『僕』。不安にさせる女性の笑い声。「何、逃げようとしてるの?」。雨の様に降るドロリとした液体。錆びた鉄の臭い。変な夢の数々。現夢合一論。巡夢。「夢見」とは一体……。 ■月橋経緯「(愚考)虚構信者よ浮遊しろ 〜乱歩の短篇から夢オチをかんがえる」 江戸川乱歩の短編でよくみるドンデン返しが『夢オチ』の構造に近いことを手掛かりに、夢オチの魅力と可能性をさぐる論考です。 ■淡中圏「夢オチの話をしよう」 夢オチが「がっくりなオチ」だとされているのはなぜか、夢オチを面白くするために「理解のための基礎」をどう構築するかなど、実作例を挙げながら検討していきます。 (表紙写真:斉藤羊)